
保育園のお昼寝(午睡)の時間は?何歳まで?必要性と目的について解説
保育園では、お昼寝の時間が設けられており、殆ど毎日決まった時間にお昼寝が行われます。
保育園でお昼寝は必要なもの、と考えられていますが、何故お昼寝を推奨されているのか、基本的な知識は意外と知られていません。
今回はお昼寝の重要性について詳しく解説していきます。
お昼寝の重要性
現在の保育所保育指針「3 保育の計画及び評価」には、以下のように記述されています。
「午睡は生活のリズムを構成する重要な要素であり、安心して眠ることのできる安全な睡眠環境を確保するとともに、在園時間が異なることや、睡眠時間は子どもの発達の状況や個人によって差があることから、一律とならないよう配慮すること。」
厚生労働省「保育所保育指針」/ https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000160000.pdf
この保育所保育指針は、保育園を運営する上で根本となる規定となるため、お昼寝をする重要性を国が示していると捉えることができます。
しかし、保育所保育指針には、お昼寝を開始する時間帯や、お昼寝をする時間については記述がありません。
そのため、お昼寝を行う時間等は保育園に委ねられています。
多くの園では、昼食が終わり眠くなり始める12時〜1時頃にお昼寝をスタートすることが一般的です。
お昼寝は、遅くともおやつの時間までに終了します。
そのため、大体2時間程度に設定されていることが多いです。
お昼寝のメリットとは
お昼寝をすることで、以下のようなメリットが生まれます。
- 疲れを取り、ぐずり予防になる
- 夜間の睡眠不足をお昼寝で補う
- 注意力低下を防ぎ、怪我などの事故を防止する
お昼寝は何歳まで?
新生児から2歳頃までは、2時間程度の長いお昼寝が必要となります。
3歳ごろになると、性格にもよりますが、お昼寝をしたがらない子や不要になる子が多くなります。
保育園では1時間のお昼寝の時間を設けられていますが、無理に寝かしつけるとかえってストレスとなってしまう場合もあります。
またお昼寝を無理に行うことで以下のようなデメリットが生じます。
- 生活のリズムが崩れる
- 小学校になってもお昼寝の習慣が抜けなくなる
- お昼寝でストレスが溜まる
お昼寝のデメリットも考慮し、3歳以降はお昼寝をしない場合も珍しくありません。
4歳児以降はクラス全体でお昼寝を設定しない保育園もあります。
お昼寝が必要な子もいますが、一般的にはお昼寝は不要と考えても良いでしょう。
お昼寝のメリット・デメリットを知る
お昼寝は国によっては中学・高校になっても実施されているほど重要視されています。
ですが、メリットばかりではなく、デメリットもあることを把握しておく必要があります。
子どもの成長や性格に合わせて、いつまでお昼寝を行うのか、また何歳まで行うか考える必要があるといえるでしょう。
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