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【夜間保育】子どもに与えるメリット・デメリットとは


夜間保育とは

「夜間保育」とは保護者の就労等の事情から、家庭内にて夜間や深夜での保育が難しい場合などにお子様を預かるサービスであり、夜間保育を提供している保育所のことを「夜間保育所」といいます。

厚生労働省が示す「夜間保育所の設置認可等について」によると夜間保育は、原則として開所時間は”11時間から”と定められています。

夜間保育所の閉所時間は園によって異なり、認可保育所である場合は夜22時まで開所している園が多く、認可外保育所である場合は深夜時間帯まで開所している園もあります。

夜間保育を行える保育施設の基準とは

夜間保育はどの保育所でも行えるわけではなく、一定の設置認可基準を満たしている必要があります。
ここでは、夜間保育所の設置基準について簡単に解説致します。

施設形態

夜間保育を行うにあたって、厚生労働省は”夜間保育を専門として行っている保育所であること”を原則とし、「夜間保育所の設置認可等の取扱いについて」の中では以下条件が定められています。

夜間保育を行う保育所は、夜間保育のみを行う夜間保育専門の保育所及び既存の施設(保育所、乳児院、母子生活支援施設等)に併設された保育所を原則とするが、これ以外に例えば既設の保育所において、当該施設の認可定員の範囲内で、通常の保育と夜間保育とを行うもの等であっても差し支えないこと。

(引用:厚生労働省「夜間保育所の設置認可等の取扱いについて」/https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta9205&dataType=1&pageNo=1)

保育所・乳児院・母子生活支援施設などに併設された保育所も原則として定められています。

対象児童

夜間保育の対象となる児童は、夕方から夜間にかけての時間帯に保護者の就労など様々な事情により、家庭での保育が困難であり、自治体が保育の実施を行う必要があると認められた児童となります。

定員

夜間保育所にて、預かることができる子どもの定員は20人以上とされています。

職員配置基準

職員の数は最低2名以上であり、詳細な配置人数は以下が定められています。

  • 0歳児の場合は3人につき1人
  • 1歳児から2歳児の場合は6人につき1人
  • 3歳児の場合は20人につき1人
  • 4歳児以上の場合は30人につき1人

夜間保育は一般的にシフト制で稼働しているところがほとんどで、保育士免許があれば正社員以外のパートでも働くことが可能のようです。

設備等

夜間保育を実施するために、厚生労働省からは仮眠設備や夜間保育において必要な設備や備品を備えている必要がある旨が指定されています。

①仮眠のための設備及びその他夜間保育のために必要な設備、備品を備えていること。 ②既存の施設に夜間の保育所を併設する場合にあっては、直接児童の保育の用に供する設備については専用でなければならないが、管理部門等については運営に支障を生じない範囲で既存の施設の設備と共用することも差し支えないこと。 ③地域の実情に応じて、分園(平成一〇年四月九日児発第三〇二号「保育所分園の設置運営について」に定める分園をいう。)を設置することができる。

引用:厚生労働省「夜間保育所の設置認可等について
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00ta9201&dataType=1&pageNo=1

【夜間保育】子どもにとってのメリット・デメリット

メリット

質の高い夜間保育を利用することによって得られるメリットは大きく、主に保護者が見られない夜間帯の食事、入浴、就寝、また、病気時の対応などはもちろん、夜間保育に預けられている同じような境遇の子ども達がいることで寂しさが紛れるといったメリットがあります。

デメリット

夜間保育を利用する保護者には、日中から夜間まで労働をしている方も少なくありません。
子どもが就寝した後に迎えに来て、翌朝改めて預けに来るなど「親に甘えたい時期」に甘えられる時間が少なくなることが、場合によっては子どもの心に傷をつけてしまう可能性があることが最大のデメリットといえます。

まとめ

今日では生活スタイルの変化により、一定の需要がある「夜間保育」。
「夜間に働かなければならない」為に「子どもを預けるしか選択肢がない」のだという事を理解した時、「あるべくしてある」場所・存在かもしれません。

夜間保育を利用するにあたって今一度、近くのサービス提供を行っている園はもちろん、メリット・デメリットを考えてみることが大切です。

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