
子どもが野菜嫌いの原因と理由とは
主食のご飯やパン、麺類は大好き。
お肉やお菓子も大好きだけど、野菜は嫌いで困っていませんか?
今も昔も変わらず野菜嫌いの子供は少なくありません。
- 何故野菜が嫌いなのか
- 野菜嫌いを治すにはどうしたら良いか
今回はそんなお悩みを抱えている方に向けて、子どもの野菜嫌いの原因について解説していきます。
子どもが野菜嫌いの理由とは
子どもが野菜嫌いの理由には、主に以下のようなものがあります。
- 独特の臭いが苦手
- 酸味・辛味・苦味を感じる
- 見た目が苦手
味の基本要素は「甘味、塩味、酸味、苦味、うま味」の5つ。
辛味については痛覚に分類されます。
人間の舌には味蕾という細胞があり、味蕾で味覚を感じることができます。
加齢とともに減少していき、大人になると子どもの1/3まで減少すると言われています。
そのため、子どもは大人よりも3倍味覚に敏感です。
特に酸味と苦味については、腐敗物や毒物を連想する味のため、子どもは本能的に避けると言われています。
ほうれん草やピーマン、ゴーヤ、といった苦味や酸味を多く含む野菜は、どうしても子どもに避けられてしまいます。
ですが、大人になるにつれて味蕾が減少し「苦味・酸味は食べられるもの」と学習するため美味しく食べられるようになります。
無理矢理食べさせるべき?
子どもの栄養を考えた時、どうしても嫌いな野菜でも食べさせたいと思う方も少なくないはず。
ですが、子どものうちに無理矢理食べさせようとするとトラウマになってしまい、大人になっても食べられないままになってしまう原因になってしまいます。
良心で野菜を食べさせようとした結果、野菜嫌いになってしまうという事は決して珍しくありません。
調理法を工夫したり、家庭菜園などで一緒に野菜を育てたりして、
美味しく自主的に食べられる環境を用意してあげることが、野菜嫌いを減らすきっかけに繋がります。
また野菜嫌いの多くは、大人になると克服すると言われていますので、あまり心配しすぎず、野菜に対して嫌な思い出を作らないように努力するのが良いでしょう。
食べられない野菜があり栄養が不足しないか心配
- 野菜嫌いであまり食べない
- でも栄養面から野菜を食べさせたい
無理矢理食べさせたい訳じゃないけれど、健康を心配して野菜を少しでも食べさせたいという方も多いでしょう。
その場合は
- 調理法を変える
- 同じ栄養価で子どもが好きな野菜に置き換える
といった方法で対処することが出来ます。
ピーマンを例にあげますと、ピーマンの繊維は縦に沿って並んでいます。
繊維に沿ってカットすると、細胞が傷つきにくく苦味が排出しにくくなります。
それでもピーマンが苦手という場合は、パプリカに置き換える事で対処できることも多々あります。
ピーマンよりも苦味が少なく、果物のように甘みが強いパプリカは、子どもでも食べやすい野菜の一つです。
パプリカもピーマンと同じくビタミンCとカロテンを含んでおり、完熟状態で収穫するため栄養はピーマン以上に豊富。
このように、調理法を変えたり、野菜を置き換えることで対処していくことが可能です。
野菜嫌いと向き合っていきましょう。
野菜嫌いを無理矢理克服させようとすると、逆効果になってしまう事が多々あります。
子どもに無理な努力をさせるのではなく、調理法を変えたり、野菜を置き換えることで対処できないか考えてみるのが良いでしょう。
まずは「野菜が何故嫌いなのか」を知るところから始めると良いでしょう。
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